Gadget Junky
ビリーのムーンライトタイムズは、毎月FMみっきぃにて、第1・2土曜日 24:00~ 翌木曜日24:00~オンエア!!
気分転換に旅に出る。知らない街の知らない空気感や、人々から聞こえてくる言葉で現実をリセットする、多くの人が同じことをしているだろう。
学生から二十代後半までを大阪の安アパートで一人暮らしで過ごした。気ままに、貧しさにあえぎながら日々を楽しんでいた。年ごろでもあるので、物欲に駆り立てられることもあったが、暮らしが優先されるため我慢をすることも多かった。
同じような今でも仲の良い友人が、当時の南港で開かれていたフリーマーケットに誘ってくれた。大阪人のおおらかさと相まって、独特の雰囲気の中で不要になったものが大量に人から人の手に渡っていく。
中古でよければ、こんなにも手に入る。
ライダース・レッドウィング・ビンテージリーバイス・レプリカジーンズ・バイクのマフラー
20代後半で地元姫路に戻り、仕事に埋もれ、フリーマーケットとも遠ざかりつつあった。かわりに時々リサイクルショップを見つけては、物色するようになっていた。大阪と比べ、娯楽の少ない地元で、趣味は高校生の頃にもどり、再びギターや楽器そしてバンド活動に傾倒していた。
フリマとリサイクルショップに同じ感覚を覚えていた。
ジャンク表記で500円のワウペダルも、持ち帰って手を入れるとすぐに蘇る。憧れたギターも当時乱立していた個人店ではガラクタのような値付けがされていた。「音が出ません」と表記されたビンテージフェンダーも、真空管を抜き差ししたくらいで蘇った。
あれから幾星霜、驚くような値付けの個人店は淘汰されていったけど、旅の途中で訪れるリサイクルショップには、その土地特有の文化、そして新鮮なときめきと発見があって、やめることができない。
まだまだ僕の旅は続く。